執筆時期:おそらく2000年以降
執筆者:愛媛県
分量:大学ノート 20ページほど
里帰り出産をした女性が、出産から退院までの2週間ほどの心情や行動、医療措置などについて書き綴っている。唐突な陣痛、産んだ直後の体調、赤ちゃんへの授乳、親族のお見舞いなどがメイン。日記は2〜3日後に書かれた箇所もあるが、リアルタイムの心情が投影されている。
私が出産周りに関する解像度が低いため、状況がいまいち飲み込めない。退院が延びたり、子宮を切るという話が出たりなど、緊張感のある記述も多い。

自分の体の痛みや、赤ちゃんがミルクを飲まないことへの不安などにページが裂かれているが、
何より多いのが親族への不満だ。
<夫宛の記述>
「バカじゃないの」「もうあんたの子は二度といらん」と辛辣な言葉が続く。命懸けで妊娠出産をしているのだから、不手際があればこれくらい書かれても致し方ない。妊婦側のしんどさを本人には言いづらいから、ここに書いたのかも。こうしたものをまとめて、教材として全国の父親や親族に配ってはどうか。

<実母宛の記述>
「人の心がわからんみたい」「お母さんにまだ期待しとる人はしんどそう」
里帰り出産をしたものの、細かな点まで助けてもらって、メンタルケアもしてもらって万事円満とはいかないようだ。赤ちゃん第一に動かねばと思う自分と、過去の出産の常識や仕事などの兼ね合いもある夫の視点のずれは大きい。
ずれを完全に埋めることはできなくても、ずれがあるという前提で考えられるかどうかは結構重要な気がする。

<赤ちゃんに関する記録>
母乳やミルク、赤ちゃんの排泄の頻度などが記録されている。
「完全母乳で育てるか、ミルクも併用するか」といった葛藤なども綴られている。
睡眠時間や授乳の記録はかなり詳細に付けられている。

退院が近づくにつれ、お見舞いや飲食店の話題などが増えていく。
退院のタイミングでノートの記録は終わっている。