収蔵日記紹介 010 1970年代男性

収蔵日記紹介 010 1970年代男性

執筆時期 1967~80年

執筆者属性 男性(出版社勤務)

日誌8冊と家族旅行記1冊、案帳と題された企画ノートを収蔵させていただいた。1冊目は「初出勤。朝7時に目がさめ、いよいよ今日から社会人の第一歩が始まると思うと気がひきしまる」という書き出し。赤字で「てにをは」の修正やコメントが入っていることや、名前のハンコが多数押してあることから、会社に提出する日報のようなものだったと考えられる。

入社時に販売部に配属し、その後編集部に異動という流れは今日とあまり変わらないようだ。

販売部時代に1日1ページほど書かれていた日記が、編集部に移ってからは担当書籍名と作業内容のみを2行ほど書くにとどまっている。少しずつ大きな仕事に取り組むようになり、文面からも成長が伺えて面白い。

家族旅行記は興味深い記述が多いので、別の機会に取り上げたい。

古いが丁寧に扱われてきたことが伺える。
初日の日記。校正記号を使っての赤字が入っている。
今では信じがたい配本の多さ、実売率の高さ。
「案帳」にはハウツー本の企画が目立つ。
「八ミリでわが子の成長を記録しよう」、調べたところ8ミリカメラの一般普及は1980年以降らしい。

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