執筆時期 1968~71年
執筆者属性 男性
1968年に東京に転勤してきた男性。写真が貼付されているが、比較的若い印象である。1968年に結婚式を挙げ、出版社に転職したらしいが、日記には働くことへの違和感や忙しさによる疎外感が繰り返し綴られている。俳優や文化人、作家と会った記録が複数残されているものの「仕事に情熱を持てない」「とにかく面白くない毎日だ」といった物憂げな記述が多い。
1971年になると文字数も減り、字も乱れてくる。妻の自殺未遂などもあり、メンタル疲労に拍車がかかったようで、競馬や酒に依存するような記述が増えていく。4月23日「ああ、あわれなサラリーマンの1日」との記述で日記は終わっている。